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発想のNext2016.7.7
暮らしの真ん中に遊び心を。
「秘密基地」のある住まい、誕生。
「暮らしの真ん中に、遊び心を。」を商品コンセプトに据えた『イニシア葛西』。
建築・インテリアの企画・設計などを行う「mihadesign」の協力のもと
子どもも大人も、遊び心を刺激され、暮らしがより一層楽しくなるように
「ポケットベース」という名の秘密基地のある住まいを発表しました。
今回は「mihadesign」代表の光本直人さん、濱名直子さんをお迎えし、
「ポケットベース」に込めた想いや、そこから広がる暮らしの可能性について
コスモスイニシアの村岡、山本が対談いたしました。
葛西という街の個性からスタートした、子ども目線の商品企画とは
右)光本直人 NAOTO MITSUMOTO/株式会社ミハデザイン一級建築士事務所代表、中上)濱名直子 NAOKO HAMANA/株式会社ミハデザイン一級建築士事務所、
中下)山本哲也 TETSUYA YAMAMOTO/株式会社コスモスイニシア建築本部 建築部一課、左)村岡慶祐 KEISUKE MURAOKA/株式会社コスモスイニシア統括部・事業推進課
山本
今回、商品を企画するにあたって、葛西という街について考えたときに「葛西臨海公園をはじめとして、豊かな自然の中で子どもと一緒にバーベキューや釣り、サイクリングを楽しむ」ような、そんなライフスタイルがイメージされました。都心へのアクセスといった利便性のために葛西に暮らしているというより、子供と一緒に家族みんなで自然環境の良さを楽しむライフスタイルに魅力を感じて、葛西という街を楽しんで暮らしている家族像をイメージしましたね。
村岡
この街に暮らすファミリーが、葛西という街や環境を楽しんでいるように、住まいをもっと楽しめないかな?という我々の願いが商品企画のスタートと言えるかも。例えば僕は小さい頃に、押入れを秘密基地にして遊んでいた記憶があるんです。小さいお子さまがいる世帯が多いこともあって、それの進化版のような、子ども目線でもっと楽しめるような空間をつくれないかなと。
山本
最初は専有面積の広さを活かして、ゆったりした押入れの中にベッドを作るようなイメージでアイデアを出してましたよね。その過程で色々な資料を探すうちに「mihadesign」さんの手がけてこられた実績にたどり着きまして、「我々のイメージに合うのはこれだ!」とすぐにご連絡させていただきましたね。
光本
本当に、いきなり電話がかかってきましたよね(笑)。最初は「子ども基地=立体的な子どもの居場所」を作りたいというお話でしたよね。お二人と話をする中で、今のマンションの在り方をなんとかしたいという想いを強く感じたんです。例えば、ライフスタイルの多様化に対して、これまでの住まいでは全然対応できないという危機感とか。そこで、リビングと“居場所”の関係性をどうやって作っていこうか、ということからスタートしていきました。
子ども目線での 、「ポケットベース」の使い方
村岡
商品を企画していく上で、「グルグル動線」、「目線のつながり」、「カスタマイズ」、「たっぷり収納」という4つのテーマがありました。実際に使う家族像やシーンを想定しながら、この4つのテーマを肉付けしていくことで、商品企画が固まっていったと思います。
濱名
そうして出来上がったのが「ポケットベース」ですね。基本的には子どもの利用を想定しているのですが、生活の中でみんなが自然に使えるスペースだと思います。整理整頓する場所が“親から見える位置”にあれば、子どももやる気になって片付けてくれるし、親にとっても場所が設定されていると、子どもに説明しやすいですよね。他にも、取り込んだ洗濯物をちょっと置いておくとか、家事のスペースにも使えると思います。
ライフスタイルにあわせて、「ポケットベース」の使い方はどう変化する?
村岡
「ポケットベース」は、使い方をデベロッパー側が定義するのではなく、実際に住む人がこの空間を収納として使ったり、子ども部屋として使ったり、時には大人の趣味部屋として使ったり、ライフスタイルの変化やライフステージごとに使い方が変わっていくファジーな空間だと考えています。モデルルームのコーディネート提案は、あくまでその一例を提示しているものですね。
山本
建築ってどうしても2Dで作りがちなんです。その中で、高さを使った3Dの空間であることに加えて、時間軸までを考慮した「4D」の空間に「ポケットベース」はなっていると思いますね。モデルルームでは、その可能性を少しでも感じてもらいたい。ライフステージにあわせて、子どもが使ったり、大人が使ったり、そんな懐の深さも「ポケットベース」の魅力だと思います。
光本
Etypeの「ポケットベース」はA1typeのものに比べて、ほんのちょっとだけ大人寄りですよね。例えば子どもがいない夫婦や子どもが独立した後、お父さんがこもって趣味の部屋にする、というようなシーンを想定しました。そのために、壁面の棚の量を増やしていたり、A1type「ポケットベース」よりほんの少し閉じた空間にしています。
村岡
ほんの少しだけDINKS世帯版というイメージですよね。狭くて、穴ぐらのようになった空間って、いくつになっても男性は好きだと思うんですよ(笑)。壁一面を本棚にできるので、そこに寝転がって本を読んだりするのに最適だと思いますね。
収納でもない、個室でもない、+αの空間だからできること
濱名
ものすごく広い部屋で、何でも自由にしていいですよ、という提案はきっとハードルが高すぎるんだと思うんです。何をしていいのかわからないというか。そんな中で、「ポケットベース」は自由な暮らし方への取っ掛かりになると思います。
光本
居場所を限定しすぎないことで、家族ごとの距離感に応じて勝手に居場所をつくることができるんですよね。そうすることで、「ここがあなたの居場所だよ」と決めてしまうよりも窮屈感が解消できる。時間の経過とともに、子どもも大人も自分の居場所を自由に見つけられるし、子どもが独立した後にも住まい方を自由にカスタマイズできると思います。子ども部屋って、子どもが独立するとただの物置になっていたりしがちですし。時間とともに住み手がカスタマイズできる、という「ポケットベース」は今の時代にフィットしていると思います。
村岡
今回の「mihadesign」さんのように、コラボレーションにより新たなアイデアや刺激をもらうことで、新築マンションをもっと面白いものにしていけるといいですね。そしてそれが次のスタンダードになっていくと、ただの70㎡のハコを売っているだけではなくて、そこで暮らす方の顔をイメージした暮らしを提案していくデベロッパーになれるのかなと思います。