ニュースリリース2011年以降のニュースをみる

東京大学・コスモスイニシア・生活者の共同研究による環境共生住宅
『「自然のちから」で心地よさをつくる、太陽と風と木の家』誕生
平成22年6月30日
 ココラボモデル環境共生住宅建設委員会(以下、本会※)は、新しい住空間の可能性を見出すための産学民共同研究活動「ココラボ2008」の研究結果を基に、新しいコンセプトの戸建住宅『ココラボモデル環境共生住宅』2棟を、東京都八王子市で開発中の大規模戸建住宅プロジェクト「東京デコルテ グローイングヒルズ」(総区画数79区画)内にて建設いたします。
 「ココラボ2008」とは、2008年6月から11月までの半年間に渡り、東京大学大学院難波研究室・木質材科学研究室・前研究室とディベロッパーであるコスモスイニシアが協同し、一般の生活者からのご意見も反映しながら展開いたしました、住宅分野においてはほとんど例のない産学民の共同研究活動です。「人に、環境に、やさしい家」をテーマとして、「省エネ」「素材」「外環境」「住空間」「街並み」の5つの視点から新しい環境共生住宅の可能性について研究を展開いたしました。
 その研究成果である今回の『ココラボモデル環境共生住宅』2棟は、いわゆる「エコロジー住宅」に多く採用されているオール電化や太陽光発電といった設備機器をただ搭載するという考え方ではなく、太陽や風といった「自然のちから」を住宅内に上手に取り入れ、使うことで心地よさをつくる「パッシブ設計」という考え方に基づいて計画されたものです。「自然のちから」を上手に住宅内に取り入れるために、東京大学の研究室が周囲の地形や街並み全体の風の流れや建物の形状などのシミュレーションを重ね、その結果を設計に反映させました。
 「エコロジー」というと、とかくCO2削減ということばかりが注目されがちですが、本会では、自然環境と共に生きるライフスタイルや価値観を育むことこそが、より本質的な意味で持続可能な社会をつくるために重要なことであると考えています。エコロジーのために快適さを我慢するのではなく、機械の力に頼るのでもなく、本来自然が持っている力を上手に活用し、快適に、心地よく暮らすことで、結果としてCO2削減にもつながるという考え方。本会が「東京デコルテグローイングヒルズ【ココラボモデル】」で提案する『「自然のちから」で心地よさをつくる、太陽と風と木の家』は、自然や季節の変化と上手に付き合いながら暮らしてきた日本古来の感覚と、先進の研究活動や技術、設計思想に基づいて実現した“環境を受容し、環境と共生していく” という新しいコンセプトの住宅です。
※ココラボモデル環境共生住宅の建設にあたり、大学院の研究室、一級建築士事務所、ディベロッパーなどから構成される任意団体です。

●ココラボモデル環境共生住宅の主な特徴

1.省エネ 庇(ひさし)による室内温度コントロール/外断熱工法/通気層の設置による断熱性能の強化/屋根への蓄熱を抑える「クールルーフ」/床下の蓄熱コンクリート
2.素材 構造体に国産無垢材を使用/シックハウス対策/乾式工法によるリサイクル対応
3.外環境 通風シミュレーション+風洞実験による袖壁/落葉樹による日射コントロール
4.住空間 家族のコミュニケーションを育む吹き抜けの大空間/可変性の高い空間設計/自由度の高い内部プランニング
5.街並み 街区の風を有効に取り入れる設計/視覚的な環境共生の街並み/街全体に施された緑による微気候の良化

図
外観完成予想CG/掲載の完成予想CGは図面を基に描き起こしたものです。施工上の理由により、形状、色等は実際とは異なる場合がございます。

●ココラボモデル環境共生住宅の5つのこだわり

「ココラボ」とは、コスモスイニシアが次世代の住まいづくりのために2006年から取り組んでいる大学の研究室と生活者との共同研究プロジェクトです。ココラボ2008のテーマは「人に、環境に、やさしい家」。
その研究結果をもとにつくられた5つの視点による環境共生住宅がこのたび誕生する『「自然のちから」で心地よさをつくる、太陽と風と木の家』です。
ココラボ

http://www.cocolabo.jp/


1.省エネへのこだわり
自然の力を活用した快適・省エネ設計

太陽光の日射角度を利用した室内温度環境
夏は陽射を遮り、冬は陽射を取り込む様、庇を有効活用した室内温度環境。
外気に左右されにくい室内温度
室内温度を保つ断熱材、外壁に蓄えた熱の室内への貫入を緩和する通気層の設置。
夏季の室内温度上昇の緩和
太陽光の反射率を高め、屋根材への蓄熱を抑えるクールルーフを採用。
蓄熱・蓄冷効果
蓄熱用コンクリートを設けることで家の内部の熱容量を高めています。

2.素材へのこだわり
国産杉の無垢材をはじめ、自然素材による心地よい空間

国産無垢材の採用
構造体に国産杉の無垢材を採用した健康素材仕上げ。 フィトンチッドによる消臭、脱臭、抗菌作用が期待できます。
※フィトンチッドとは木から生成される揮発性物質です。
人と環境に配慮した素材仕上げ
シックハウスの原因となる接着剤の軽減。接着剤を極力使わない乾式工法により部材のリサイクルも可能。

3.外環境へのこだわり
建物周囲の環境を整え、共生し、快適に暮らす工夫

通風シミュレーション+風洞実験
街区の風の流れる状況のシミュレーション、袖壁計画のための風洞実験の実施。

C F D(コンピューターによる流体の数値計算 )+風洞実験(模型を使った風圧測定

陽射しのコントロール
外構に設けた落葉樹が、夏場は陽射を遮り、冬場は日光を室内に取り込みます。


4.住空間のこだわり
家族の絆を深め 、 家と家族がともに成長する空間

コミュニケーションが生まれる空間
吹抜けのある大らかな空間を設けることで、家族をゆるやかにつなげる工夫。
フレキシブルな住空間
間仕切りに大きな制限がない、家族の成長にあわせた可変性のある空間。
自由度の高い内部プランニング
外壁に耐力壁を集中させることにより自由度の高い内部プランニングを実現。

内観完成予想 C G 内観完成予想 C G
5.街並みへのこだわり
環境共生住宅がつくりだす新しい街並み

風と生きる街
街区の通風を有効に確保し、袖壁に風を受けて屋内に風を取り込みます。
視覚的な環境共生の街並み
屋根の環境装置や深い庇、大開口など環境共生住宅と視覚的にわかる外観。
緑による微気候良化
シンボルツリーや道路際の植栽など、街全体に施された緑による微気候の良化。

現地街並写真(平成 2 2 年 5 月撮影 )現地街並写真(平成 2 2 年 5 月撮影 )

※掲載の完成予想 CG は図面を基に描き起こしたものです。施工上の理由により、形状、色等は実際とは異なる場合がございます。

●東京デコルテ グローイングヒルズ【ココラボモデル】物件概要
HP:http://www.hosoda.co.jp/cocolabo/

■所在地 東京都八王子市堀之内字26号3038番61他
■交通 京王相模原線「京王堀之内」駅徒歩10分(*タウン入口)
■地目・用途地域 宅地/第一種低層住居専用地域、第一種高度地区、越野・堀之内地区地区計画
■建ぺい率/容積率 40%/80%
■規模・構造 木造軸組工法2階建
■販売予定時期 平成22年9月予定
■販売価格 未定
■竣工予定日 平成22年8月中旬予定
■入居予定日 平成22年10月予定
■売主:土地売主 (株)細田工務店、建物売主:(株)細田工務店・(株)コスモスイニシア
■お問い合わせ (株)細田工務店 事業企画部 0120-567-033
(営業時間9:00~18:00/土・日・祝日定休)

●東京デコルテ グローイングヒルズ【ココラボモデル】間取り図

※画像をクリックすると拡大図が表示されます。
ココラボモデルA棟(24号棟)

※画像をクリックすると拡大図が表示されます。
ココラボモデルB棟(23号棟)

●ココラボモデル環境共生住宅建設委員会 構成メンバー

難波和彦(なんば・かずひこ) 難波和彦+界工作舎 代表
地球環境を持続させるような都市や建築のデザイン「サステイナブルな(持続性のある)デザイン」をテーマに、『ココラボ2008』にパートナーとして参加。サステイナブルの視点で、家族の時間変化に対応でき、環境に調和しながら豊かに住み続けることができる住まいを研究している。代表作に「箱の家シリーズ」など作品多数。
1947年 大阪府生まれ
1969年 東京大学建築学科卒業
1974年 東京大学大学院建築学専攻博士課程修了
1977年 1級建築士事務所界工作舎設立
1996年 (株)難波和彦+界工作舎 代表取締役
2000年 大阪市立大学大学院建築学専攻 教授
2003年 東京大学大学院建築学専攻 教授
2010年 東京大学大学院建築学専攻 定年退職


稲山正弘(いなやま・まさひろ) 東京大学大学院木質材料学研究室 准教授
木を使った建築空間の研究・開発において高い評価を得ている木質構造家。木の魅力と可能性を追求し、安全かつ独創的な木造建築空間を生み出し、日本の木造文化の継承・発展に貢献できることをめざしている。
1958年 愛知県生まれ
1982年 東京大学工学部建築学科卒業
1982~1986年 ミサワホーム(株)勤務
1990年 (株)稲山建築設計事務所設立
1992年 東京大学大学院博士課程修了 博士(工学)
1993~2001年 日本大学理工学部建築学科 非常勤講師
2000~2004年 秋田県立大学木材高度加工研究所 非常勤講師
2001~2002年 ものつくり大学建設技能工芸学科 助教授
2001~2005年 岐阜県立森林文化アカデミー 非常勤講師
2004~2005年 慶応義塾大学(SFC)大学院 政策・メディア研究科 非常勤講師
2005年~ 東京大学大学院農学生命科学研究科生物材料科学専攻 准教授


前真之(まえ・まさゆき) 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 准教授
住宅におけるエネルギー消費の実態とその省エネの可能性がメインテーマ。建築研究所在職時に開発した給湯・コジェネの評価は住宅事業主基準としてまとめられ、住宅版エコポイントの評価ツールとして広く用いられている。現在では、地域の気候に根ざし、快適性と省エネ性が両立された省エネ住宅の望ましい姿を探し求めている。
1975年生まれ
1998年 東京大学工学部建築学科卒業
2003年 東京大学大学院博士課程修了
2003年 日本学術振興会 特別研究員
2004年 独立行政法人建築研究所 研究員
2004年 東京大学大学院工学系研究科東京電力寄付講座 客員助教授
2008年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 准教授


赤嶺嘉彦(あかみね・よしひこ) 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 特任助教
住宅における自然通風の有効活用をテーマに研究を実施。実測や風洞実験・コンピューターシミュレーションなどの専門技術を駆使し、地域や周辺状況に応じた通風計画指針の構築を目指している。現在は、通風以外にも、暖冷房や太陽熱利用など、住宅の設備環境全般 を視野に研究を進めている。
1978年 大分県生まれ
2001年 神戸大学工学部建設学科卒業
2006年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了
2006年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 特任助教


真壁智治(まかべ・ともはる) エム・ティ・ビジョンズ 代表取締役
プロジェクトプランニングオフィス「M・T・VISIONS」代表取締役。プロジェクトプランナー。広汎な知己力と旺盛な創像力を駆使して、戦略的視点に立つ都市、建築、住宅分野のプロジェクトプランニングに取り組む。あわせて、「カワイイパラダイムデザイン」「ナイーブアーキテクチャー」などの解明・研究にも取り組む。
1943年生まれ
1969年 武蔵野美術大学建築学科卒業
1972年 東京藝術大学大学院建築科修了
1983年 同大学建築科助手を経て「M・T・VISIONS」設立
2006年 建築家と取り組む「くうねるところにすむところ」シリーズで
            第2回武蔵野美術大学芦原義信賞を受賞

■株式会社細田工務店
本社 東京都杉並区阿佐谷南3-35-21
代表取締役社長 阿部憲一
資本金 68億2,059万円
事業内容 自社分譲住宅事業/法人提携分譲事業(共同分譲事業)/法人受注建築事業/注文建築事業/リフォーム事業/収益不動産事業/賃貸事業

■株式会社コスモスイニシア
本社 東京都千代田区内幸町1-3-2
代表取締役社長 高木嘉幸
資本金 50億円
事業内容 不動産販売事業/不動産賃貸事業/不動産仲介事業


建設地「東京デコルテ グローイングヒルズ」のご紹介



都市の機能性と暮らしのゆとりを描いた、新東京モデル。
都心や駅までの利便性を確保しながら、豊かな緑と調和した街「東京デコルテ グローイングヒルズ」。京王相模原線「京王堀之内」駅徒歩10分、新宿までわずか35分という都心アクセス。南ひな壇の丘の上、第一種低層住居専用エリアに広がる大規模戸建街区。美しい樹々の緑に包まれた、住むための街として創れたこの地に、ココラボ発、環境共生住宅は誕生します。

東京デコルテグローイングヒルズ  [建売分譲住宅]

  詳しくはWebをご覧ください   東京デコルテ グローイングヒルズ
http://growing.hosoda.co.jp/550gh/
  東京デコルテ ココラボモデル
http://www.hosoda.co.jp/cocolabo/