ニュースリリース
湘南の中学生向けに、海洋プラスチック問題の校外学習を実施|~回収した海洋ごみはアップサイクルし、リノベーションマンションの建材に採用~
2024年07月23日
大和ハウスグループの株式会社コスモスイニシアは、湘南学園中学校の生徒と海洋プラスチック廃棄物問題の解決を目指すZ世代主体のNPO法人UMINARI(以下「UMINARI」)と共に、県立湘南海岸公園サーフビレッジ(神奈川県藤沢市)で、ビーチクリーン活動やワークショップを行う初めての校外学習イベントを、去る7月5日に開催しました。
今回、生徒らが回収した海洋プラスチックゴミ約2キロの一部は、11月初旬に完成する江ノ島のリノベーションマンションの建材に採用される予定です。
■ 実施の背景
世界的に深刻な海洋プラスチック廃棄物問題に対し、実際に当社社員がビーチクリーンで集めた廃棄物を、湘南エリアのリノベーションマンション「海プロジェクト」(2020年から当社が提案する郊外型リノベーションマンションシリーズ)の建材にアップサイクルさせる形で採用し、ESG等に向き合う取り組みをおこなってまいりました。当社の活動を知った湘南学園中学校の先生から「地元の海洋環境で起きている課題を、取り組みを通じて自分ごととして考えるきっかけにしたい」と申し出があったことがきっかけでした。
今回の校外学習は、生徒のみなさんに世界的に深刻な海洋プラスチック廃棄物問題の現状と、当社のリノベーションマンションの取り組みを例に、社会的な取り組みを体感することで、海をきれいに守ることを自分ごととして考えてもらうことを目的に実施いたしました。当社は、今後もリノベーションマンションの展開を進めるとともに、地域のみなさん、そして子ども達や若い世代に、環境問題について知り、体感し、自分ごととして捉え、各々のアクションに繋がるような取り組みを続けてまいります。
■ 校外学習の様子
まずはUMINARIから海洋プラスチック廃棄物問題のワークショップを実施し、マイクロプラスチックは有害物質を吸着するため、餌と間違えて食べてしまった魚に有害物質が溜まり、それを食べた人間にも健康被害をおよぼすなど、プラスチック廃棄物が海に流れると起こりうる問題について学習しました。また、当社社員と湘南学園中学校の生徒のみなさんと、私たちが環境のために「今日からできること」は何かについてディスカッションを行いました。
その後、鵠沼海岸でビーチクリーン活動を行いました。1つ1つは小さな廃棄物でしたが、みんなで集めると短時間でも約2キロのゴミを集めることができました。実際にビーチに落ちているゴミを自らの手で拾うことで、海洋プラスチック廃棄物問題について実感し、考えるきっかけにつながりました。なお、今回集めた海洋プラスチック廃棄物の一部は、建材にアップサイクルして、当社のリノベーションマンション「海プロジェクト」シリーズにて採用する予定です。
また、希望した生徒が、実際に海洋プラスチック廃棄物をアップサイクルした建材が使われているリノベーションマンションを見学しました。同じく海洋プラスチック廃棄物の活用に取り組む福井市の工房、株式会社ソリッドラボが運営するものづくり工房「TONKAN terrace」が手掛けたタイルが、室内の目を引く場所に内装されている様子を見学していただきました。
当社からは、海岸沿いの立地だからこそ、屋外と室内の境目を感じさせない間取りや空間の使い方や、アップサイクルタイルが日常の生活に彩りを添え、大好きな海を身近に感じながら、地球環境にやさしく、住んでいてわくわくする、そんな家のアクセントとなってほしいという思いをお話ししました。また、海洋プラスチック廃棄物問題を、スケール感の大きな社会問題ではなく、身近なことから自分ごととして意識してほしいことを説明し、湘南エリアと調和したマンションを作る工夫について知っていただくきっかけにもなりました。
■ 参加した生徒たちの感想
感想①(14歳・男子生徒)
入った瞬間、新築かと思うくらいきれいで開放感があって驚いたと同時に、アップサイクルタイルや元からある間取りを活かしながらリノベーションすることの難しさを知った。湘南の海を大切にするために、自分が今できることをしていきたいと思った。
感想②(14歳・女子生徒)
ゴミをたくさん拾ったが、実際にアップサイクルできるゴミの種類が限られていることに驚いた。まずはマイボトルを持ち歩くことや、環境に配慮した商品を買うなど、身近なことから取り組んでいきたい。
■ 校外学習概要
開催日時 | 2024年7月5日(金)9:30~14:30 |
実施場所 |
県立湘南海岸公園サーフビレッジ(神奈川県藤沢市鵠沼海岸1-17-3) ヴィルヌーブ片瀬江ノ島401(神奈川県藤沢市片瀬海岸1-12-4) |
参加団体 | 湘南学園中学校、NPO法人「UMINARI」 |
■ NPO法人「UMINARI」
「uminari= 海の声」の代弁者として、2017年より海の豊かさの保全と発信に取り組むZ世代主導のNPO法人。「日本の未来に、豊かな海を残す」というビジョンのもと、教育事業やビーチクリーン事業、調査研究事業の他、世代や業種・形態の垣根を超えたあらゆるセクターとの協働を推進。
公式Instagram:https://www.instagram.com/uminari.2017/
■ 過去のプレスリリース
海洋プラスチック廃棄物を利用したリノベーションマンションが完成
株式会社ソリッドラボ共同製作のアップサイクルタイルを採用 (2023年12月11日発表)
https://www.cigr.co.jp/newsrelease/wp-content/uploads/sites/6/2023/12/231211_RM_upcycle-tile.pdf
ビーチで拾った海洋プラスチック廃棄物が建材へ生まれ変わる
ワークショップとビーチクリーン活動を実施しました (2023年12月13日発表)
https://www.cigr.co.jp/newsrelease/wp-content/uploads/sites/6/2023/12/231213_RM-beachclean-uminari.pdf
| コスモスイニシアについて | (本社:東京都港区、社長:髙智 亮大朗、HP:https://www.cigr.co.jp/)
コスモスイニシアは、新築マンション・一戸建、リノベーションマンションなどの住まいを提供するレジデンシャル事業、投資用・事業用不動産の開発・仲介・賃貸管理などを行うソリューション事業、ファミリー・グループでの中長期滞在に対応するアパートメントホテルなどの開発・運営を行う宿泊事業を展開しています。社会の変化とニーズの多様化とともに事業領域を拡大し、都市環境をプロデュースする企業へと進化を続けています。
私たちは、ミッション『「Next GOOD」 お客さまへ。社会へ。⼀歩先の発想で、⼀歩先の価値を。』 の実現に向けて全ての経営活動においてCSVを実践していきます。これからも、期待を超える安心や喜びをもたらす価値を追求し、商品・サービスの提供を通じて社会課題を解決するため、より多くの「Next GOOD」を、お客さま、社会と共に創ってまいります。
以 上