人が喜んでくれることが生きがい。
家庭と仕事を両取りする術
2012年 キャリア入社・OP
ソリューション事業部 統括部
仕事選びにおいて「どんな仕事をするか」「誰と働くか」はとても大事な観点ですが、結婚・出産・子育てというライフイベントも一つの大きなテーマになるもの。年齢を重ねる毎に自身のライフスタイルや働き方を見直して当社に入社した藤村に話を聞きました。二児の母であり、仕事もバリバリこなす藤村の、家庭と仕事を両取りする術とは。
住まいで夢を売る不動産の世界へ。
仕事はとても楽しかったけれど……
新卒での就活後は、どんな会社でどんな仕事をしていたのですか?
藤村 住まいは人にとって欠かせないものですし、夢を売る仕事だなと感じていたので、はじめての就活は不動産業界を中心に行い、大手不動産会社に入社しました。
そこで私は仲介営業の担当として働いていました。仲介とは、中古マンションを売りたい人と買いたい人をマッチングさせて売買を成立させるというもの。人と人との間に立ってコミュニケーションができるというところにおもしろさを感じていました。
仕事にやりがいを見いだせているように感じますが……
藤村 仕事は本当に楽しかったです。仲介業務は“数字”が営業成績に直結しますので、それもモチベーションになっていました。一緒に働いているメンバーとの関係も良好で、そこに一切不満はなかったんです。
ただ、社会人4年目にさしかかった時、働き方に対して、ふと考える時間が増え始めました。 ちょうど、周囲の友人が結婚するようになってきて、休みが合わず結婚式に出席できないことが続いたことがきっかけです。
当時私の休みは毎週火曜・水曜。でも友人たちの結婚式は土日に開催されることが多い。しかし、土日こそ接客の大事な日であり、私は大事な土日に休むという選択ができなかったんですね。 プライベートを充実させたい気持ちと、仕事を両立させたい気持ちで葛藤し、一度この働き方から離れた方が良いのではないかと思いました。
その出来事がきっかけで、将来への不安も抱いたということですね。
藤村 その通りです。その時はまだ独身で子供もいませんでしたが、当時はジョブローテーションもあまりなかったため、この働き方でこの先ライフスタイルが変わっても、同じようにやっていけるか不安になりました。また、仕事も忙しかったので、休みの日でもお客さまから連絡があると対応することが続き……そうするとon・offを切り替えることができなかったんですよね。
昔出会った営業担当に惹かれて入社。
今度はサポート業務を通じてともに喜ぶ立場へ
それで退社と転職を意識し始めたということですか?
藤村 いえ、決定的なことがあったわけではないので、自分の中でも仕事とプライベートの充実ということをずっと探っていたように思います。それについて会社に相談したこともあって、それなら土日休みの部署に異動してはどうかという話ももらっていました。
それでも転職することに決めたのはどうしてでしょうか。
藤村 一方で、転職先探し始めていて、不動産業界の他の会社で事務職として働きたいと思い、会社も同時並行で探していました。
その中のひとつにコスモスイニシアがあったのですが、社名を見た時に昔仲介営業のお仕事でお会いしたことのあるお二人のことを思い出したんです。
お一人は一度仲介物件の内覧をご対応いただいたのですが、その方の応対が非常に丁寧で気持ちが良かったので、すごく印象に残っていました。
もうお一人もお取引でお会いしたのですが、一度コスモスイニシアを辞められて現在の会社に転職した方でした。しかしその後、もう一度コスモスイニシアに戻ることにしたというんです。それを聞いて「戻りたくなる会社ってどんな会社なんだろう」と、すごく興味が湧いたんですよね。
なので私は、当時の会社で部署異動して残るか、コスモスイニシアの転職に向けて活動するかという二択があったのですが、コスモスイニシアという会社の魅力が知りたいという気持ちが勝って、転職を決めました。
それでコスモスイニシアに転職されたのですね。
藤村 はい。入社当時はCSという庶務業務を行う職種で入社をしましたが、今は、一般的に事務職と呼ばれている職種がなくなり、「オフィスプロフェッショナル(OP)職」となりました。「オフィスプロフェッショナル(OP)職」とは職場の求める一歩先を見通して書類作成や整理、データ入力や管理をはじめとした多岐にわたるサポートや事務業務を通じて、会社を支える立場であり、通常の事務職以上のことが求められる職種です。入社直後はソリューション事業部という法人営業を主にやっている部署に配属されました。
現場に出向くことの多い営業担当に代わり、交渉や契約に必要な資料や書類を作成することがメイン業務。前職で営業を経験していたこともあり、どんな資料が必要かといった知識もあり、わりとスムーズに業務にあたることができたように思います。
自分はアシスタントという立場ですが、一緒に取り組んだ案件が成功したりすると、営業担当と一緒になって喜び合うことができるのが何よりもうれしいんです。
ずっと同じお仕事をされていますか?
藤村 今は統括部の仕事と営業アシスタントの仕事を兼務しています。 統括部では基本的に会社や業績に関する数字を扱っているおり、係数関係の進捗管理・報告を担っています。双方の部署を兼務しているからこそ、仕事で活かせることもあります。
その中でやりがいはなんでしょう。
藤村 やっぱり人が喜んでくれること、というのに尽きますね!
効率と柔軟性が肝!?
仕事と家庭を “両取りする術”
転職後、ご自身のライフステージも変わったのでしょうか。
藤村 転職して2年後に結婚し、さらにその2年後と4年後に出産を経験しました。やっぱりあの時にコスモスイニシアに入社を決めてよかったと思っています。
部署内に子育て経験者が何人もいたことで「急に子供が熱を出した」といった突発事態の理解も得られやすかったですし、時短勤務やリモートワークなど柔軟性のある制度がありがたかったです。
出産や子育てを支援する社内制度はしっかりと利用されているのですね。
藤村 当社は制度が充実していて、本当に助かっています。
たとえば子育てでは、『ファミリーサポート』という制度があります。これは、「子供を保育園に預けているけれど残業になりそう」といった場合、保育園に延長料金を支払うことになるのですが、その延長料金を会社が負担してくれるものです(※月額上限あり)。
また、『看護休暇』というものもあり、子供が病気になって休まなければならなくなった時、年次有給休暇とは別に看護休暇(有給)を取得することができます。さらに、1日すべて休むわけではいかないけど、朝だけ小児科に連れて行きたい、または仕事を早めに切り上げて子どもを病院に連れていきたい、といった場合などは時間休も利用することができます。
制度の利用がしやすいので、子育てにもしっかり向き合えますし、仕事も調整しやすいので、子育てをしている人にとって制度と環境がいい会社だなと思いますね。
藤村さんなりに仕事・家庭・子育て、うまくやりくりするために心掛けていることはありますか。
藤村 あまり特別なことはしていないような気もしますが……(笑) やっぱり現在は子育ての真っ最中で、まだまだ子どもたちが手のかかる時期なので、仕事もプライベートも充実させるためにスケジュールや用事はリスト化していますね。
仕事でも業務効率は考えています。「この仕事にはこれぐらい時間がかかる」とか「依頼の全体像を把握しよう」という作業は、経験から自然と整理してやっていると思います。あとは空いている時間に前倒するなどして、やるべきことはどんどん片付けていくように意識しています。
家庭では全部同時進行を心掛けていますね。たとえば、朝の忙しい時などは、まず洗濯機をセットし、“何分で洗い上がる”ということを計算してその間に食事を作って、自分が出かけるための支度をしてという感じです(笑)
今現在、仕事も家庭も充実しているように見えますね。
藤村 仕事も楽しくできていますし、家事や子育てのペースもできてきています。その充実感とはなんだろうと考えた時、ストレスがないことだなと思いました。
休日など“off”になった時、完全に仕事のことを忘れられるというメリハリも心の健康につながっている気がしますね。
仕事と家庭の両立は、キャリアを考えるにあたって一つの大きなテーマだと思います。求職者のみなさんにメッセージはありますか?
藤村 もちろん自分自身でがんばることは必要かもしれませんが、会社からの支援やサポートも同じくらい重要だと考えています。
たとえば、ひと言で子育てといっても、子どもの年齢によって手のかかり具合も変わってきますよね。当社だと、そういう状況も会社や周囲が把握してくれた上で、どうやってキャリアを伸ばすか、負荷がかかり過ぎていないかといったコミュニケーションがとれています。仕事の幅や責任を拡げたいという気持ちとその裏付けとなる能力や実績があれば総合職への職種変更へのチャレンジも出来る機会がありますし、自分のペースで仕事をすることができる会社だと思います。