ライフスタイルの多様化や働き方の変化で家で過ごす時間が長くなりつつありますが、
その影響からか、住まい探しにおいて、これまで以上に快適さやゆとりにこだわる方が増えているようです。
住まいを探している方のなかには「マンションを探していたけど、
戸建や他の選択肢も検討してみようか」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、都心で戸建を購入しようとすると、広い敷地を確保するのが難しかったり、
建物が密集していて玄関の目の前が隣戸の玄関ということにもなりかねません。
また、戸建のように他人に邪魔されない静かな環境に住みたくても、
庭や外構の手入れを自分でやれるか不安で決めきれない方もいらっしゃるかも。
そんな時にぜひ検討していただきたいのが、今回ご紹介する「タウンハウス」です。
「タウンハウス」なら都心の閑静な住宅地で、戸建感覚で暮らすことができるかもしれません。
「タウンハウス」という住まいを初めて耳にする方も多いかもしれませんが、
そんな方にもわかりやすく「タウンハウス 」の魅力をお伝えします。
まず「タウンハウス 」がどのような住まいかをご紹介しましょう。
「タウンハウス」とは、隣り合わせた住まいが連立する集合住宅のことです。一般的にはマンションに分類されますが、共用のエレベーターやエントランスは存在せず、それぞれの住戸の玄関から敷地内の通路に直接出ることができます。自宅の玄関を一歩出ると外の景色が広がるのは、マンションでは味わえない「タウンハウス」ならではの開放感です。
「タウンハウス」の敷地は、一般的なマンションと同じように居住者全体で共有されます。ここに住まう方が自由にくつろげる共用スペースを備えていたり、ガーデンや緑化に配慮した物件も見られます。東京都の建築安全条例では、「タウンハウス」の各住戸玄関は幅2m以上の敷地内通路に面していることが求められています。この居住者だけが利用できるゆったりとした通り道が、心地よい開放感をもたらし、日常の交流の場としても機能します。
「タウンハウス」は上下階のある住戸が連棟する低層の建物です。そのため、建物の高さに制限があり、心地よい住環境で人気のある第1種低層住居専用地域にも建築することが可能です。
開放感のある「タウンハウス」ですが、一方で敷地の入り口に共用のゲートを設けて外部との間に結界性を持たせたり、マンション同様の堅固な構造を備えているため、安全やセキュリティ面においても安心感があります。このほか、「タウンハウス」では居住者による管理組合が結成されたり、敷地権利が占有面積の割合に応じた区分所有であるなど、権利形態・管理スタイルもマンション同様です。
このように、「タウンハウス」は一般的なマンションとも戸建とも異なる、さまざまな特徴をもっています。
上下階を備えた独自の空間構成は、「タウンハウス」ならではの快適で個性的な暮らしをもたらしてくれます。まず、各住戸が独立した玄関を持ち、占有空間が平面ではなく上下にフロアを分けて構成されているため、戸建のような感覚で暮らせます。このような立体的な空間構成は、住戸内でパブリックな空間とプライベートな空間を分離して配置するPP分離にも向いています。昨今はリモートワークの普及などで住まいの中に独立性の高い空間が求められていますが、こうした時代にもマッチした住まいといえるのではないでしょうか。「タウンハウス」の住戸には上下階を結ぶ階段がありますが、単なる移動のためだけでなく空間の演出にも利用できます。階段自体をディスプレイスペースとして飾ったり、階段下にデスクを設置してワークスペースにしたり、平面の間取りではできない個性的なライフスタイルを楽しめます。このような特徴は、通常のマンションが何かと窮屈で画一的に感じる方には、魅力的な選択肢になるのではないでしょうか。
つぎは、住まいの外に目を向けてみましょう。「タウンハウス」の各住戸の玄関は、敷地内の通路に面しています。居住者が行き来するこの通路を街のメインストリートと捉え、コミュニケーションの場としても機能するように、デザインを工夫したり植栽にこだわった物件もあり、人気を集めています。すでにお伝えした通り、東京都ではこの通路の幅が2m以上にもなるため、敷地にゆとりを感じさせ居住者同士の交流にほどよい距離感をもたらしてくれます。また、建物の高さが低いため、空の広がりや開放感もより大きく感じられるはず。第1種低層住居専用地域の「タウンハウス」であれば、日々の暮らしで閑静な住環境を満喫できるのではないでしょうか。
心地よい住宅地で、戸建感覚でマンションのような快適な設備とともに暮らせる「タウンハウス」。マンションか戸建かで迷っている人にも、もうどちらかにを決めている人にも、ぜひ一度ご検討いただきたい住まいです。