初めてのモデルルーム見学! 購入前のチェックポイントとは

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マンションの購入を検討し始めると、チラシや電車の中吊り広告などで「モデルルーム見学」の文字が目に入るようになります。しかし初めてマンションの購入を検討する人にとって、モデルルーム見学はわからないことだらけのはずです。
わからないところに行くのは誰しも必要以上に不安になってしまいますよね。

この記事では、モデルルーム見学の前に知っておくべき知識・ポイントや見学後にチェックしておくべき点などを解説していきます。

以下の内容を理解してからモデルルーム見学に臨めば、きっと充実した時間が過ごせるはずですよ。

 

目次

見学の前にチェック! モデルルームについて

 見学だけでもOK! 複数の物件を見学してみよう

 ゆっくり見学したい場合は、予約をしよう

 資料請求で事前情報収集をしておこう

 モデルルームと実際に購入する住戸の間取りと違っていることの方が多い!?

 見学時はここをチェック! 理想のマンションを見極める

 部屋の広さを体感! 天井や床、窓の大きさなどをチェック!

 気になる水まわり! 設備を確認してみよう

 収納スペースや建具など、見落としやすい箇所も忘れずに

 間取り図も見て、動線、日当たり、風通しを見てみよう

 プロの技を見るチャンス!? インテリアのコーディネートもチェックしよう

 モデルルーム以外にもチェックポイントはある!

 購入前の確認を忘れずに! やっておきたい、4つのポイント

 【ポイント①】マンション共用スペースもきちんとチェック

 【ポイント②】実際の建設予定地に行ってみよう

 【ポイント③】実際の生活が送ることができるのか、冷静に考えてみよう

 【ポイント④】時間帯や曜日などを変えて、何度か訪れてみよう

 まとめ|大切なのは、住まい購入に失敗しないこと! 雰囲気に飲み込まれず、しっかり見学をしよう

 

見学の前にチェック! モデルルームについて

まずは、見学前に知っておきたいモデルルームの知識を確認しておきましょう。

見学だけでもOK! 複数の物件を見学してみよう

いざモデルルームの見学に行こうと思い立った際、真っ先に気になるのが「見学に行ったら購入しなければいけないのではないか?」という点ですよね。
しかしモデルルームはあくまで物件の購入を検討している人たちが、いったいどんな物件なのかを確認する場所です。したがって、「見学する=購入する」ではありません。
気になる物件があるのなら、2つでも3つでも積極的に見学に行ってみましょう。

飛び込みでの見学が可能なモデルルームも多いため、「今日は時間があるから見学に行ってみようかな」という感覚でも構いません。
新築マンションは小さな買い物ではないので、実際に自分の目で様々なモデルルームを見学し、理想の住まい像を具体化することが大切なのです。

ただし、飛び込みで見学に行く場合はなるべく人の少ない曜日や時間帯を選ぶようにしましょう。
なぜなら土日や祝日など他の見学者が多いタイミングで行ってしまうと、長時間待たされたり、最悪の場合はその日の見学を断られたりする可能性があるからです。

また、家族で住む物件を探している場合は、ぜひ一緒に見学することをおすすめします。
理由は2つあります。1つは「家族で住んだ時のイメージがしやすくなる」という点、もう1つは「自分以外の家族の視点から、物件の良し悪しを判断できる」という点です。

どんなに自分が気に入った物件だとしても、家族の中には「こんな家は絶対に嫌!」という人がいるかもしれません。
購入や契約の段階になって問題にならないように、モデルルーム見学の時点で意見を聞いておく必要があるのです。

ゆっくり見学したい場合は、予約をしよう

モデルルームをゆっくり見学したい場合は、見学予約をすることも可能です。
飛び込みで見学に行って、待たされたり見学を断られたりするというリスクも防ぐことができるのです。
また見学予約にはゆっくり見学できるという点以外にも、2つのメリットもあります。

第1に希望の時間帯に見学できるように、担当者が調整してくれます。
モデルルーム見学の所要時間は概ね1~2時間程度ですが、他の見学者が多くて待ち時間が増えればもっと長くなりますし、逆に急かされて十分に見学できない場合もあります。予約をしておけば時間が前後するリスクは比較的減らせるのです。効率よく時間を使うことができるでしょう。

第2に、予約時に質問したいことや相談したいことを伝えておくことが可能です。
間取りや周辺環境、お金の問題など、事前に自分が抱えている質問や悩みを伝えておけば、担当者も準備をしてくれるのです。また「こういう悩みを抱えている人ならこういう選択肢もあるな」と新たな提案を用意してくれることもあります。
予約をした結果、飛び込みで行くよりも、内容の濃いモデルルーム見学になるのです。

予約の方法は電話やメールのほか、ホームページで受け付けているモデルルームもあります。

事前にスケジュールが把握できる人は、ぜひ予約の検討をしてみましょう。

資料請求で事前情報収集をしておこう

モデルルーム見学をするのであれば、事前に物件の資料請求をしておきましょう。インターネットでもある程度の情報は得られますが、資料請求で手に入るパンフレットや冊子にはより詳しい情報が載っている場合も多いためです。

予約段階で確認したいことや質問したいことを準備しておけば、より多くの情報を一度に手に入れることもできます。

また、モデルルームは今住んでいる物件よりもよく見えてしまうものです。客観的な観察や判断ができなくなり、間違った決断をしてしまう危険性もあります。情報量が多ければ、それだけ思い込みや勘違いも防止できます。

事前の資料請求にはより充実したモデルルーム見学にするという目的もありますが、「住まい購入の失敗」というリスクを少しでも小さくするという目的もあるのです。

モデルルームと実際に購入する住戸の間取りと違っていることの方が多い!?

モデルルーム見学に行く前に知っておきたいのが「棟内モデルルーム」と「棟外モデルルーム」、「フルモデルルーム」と「ハーフモデルルーム」の違いです。

棟内モデルルームとは建物が完成した後や完成直前に、実際の住戸を公開するモデルルームです。
これに対して棟外モデルルームとは建物完成前に、実際の建物とは別の場所に設営されるモデルルームです。棟内モデルルームの場合は実際にその建物に住むわけですから、日当たりや共用部分など細かな部分まで確認できます。

一方フルモデルルームとハーフモデルルームの違いは、住戸全体が展示されているか一部しか展示されていないかです。フルモデルルームでは購入後の生活をより具体的にイメージしやすくなりますが、ハーフモデルルームではある程度自分で想像する必要があります。

どんなモデルルームであっても、物件の材質や雰囲気、家事動線などは確認できますが、間取りなどが実際に購入する住戸と同じとは限りません。全ての住戸タイプを作るわけではないので、違う間取りの住戸についてはイメージするほかありませんよね。
柱や梁など建物の構造上、実際に購入する住戸とはどうしても変わる部分もあるのです。

もちろん見学した住戸と実際の住戸が全く違うということはありませんが、「多少の違いはあるもの」と考えておく必要はあるでしょう。

また、リビング、キッチンなどの主要な設備は展示されているため、致命的なイメージのズレが生じる危険は高くありません。「モデルルームにも種類がある」という認識は持っておくべきでしょう。

見学時はここをチェック! 理想のマンションを見極める

実際に見学に行った際、理想のマンションを見極めるためにチェックしておきたいことがあります。

ここでは、見学時にチェックしたい基本のポイントを6つに分けて解説しています。

  1. 部屋の広さを体感!天井や床、窓の大きさなどをチェック!
  2. 気になる水まわり!設備を確認してみよう
  3. 収納スペースや建具など、見落としやすい箇所も忘れずに
  4. 間取り図も見て、動線、日当たり、風通しを見てみよう
  5. プロの技を見るチャンス!? インテリアのコーディネートもチェックしよう
  6. モデルルーム以外にもチェックポイントはある!

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

部屋の広さを体感! 天井や床、窓の大きさなどをチェック!

まずは、部屋全体の広さを目で見て体感しましょう。
この時、単に床面積が広いかどうかだけでなく、実際の広さよりも空間が大きく見える天井の高さや床の色味、窓の大きさなどもチェックします。

「同じ値段なら広ければ広いほどよい」と考える人もいるでしょうが、必要以上に広い家に住むと掃除が大変だったり空間を持て余したりする可能性もあります。
逆に適度な広さでも天井や床、窓などが実際の空間よりも広く見せてくれる造りになっていれば、管理維持もしやすいうえに快適性も確保できます。

またモデルルームには生活がイメージしやすいように家具などが置かれています。これには様々な効果があり、中には相対的に空間を広く見せるために小さめのダイニングセットを置いている場合もあります。
したがって感覚だけで部屋の広さを見ていると、購入してから「実は思ったよりも広くなかった」という事態に陥りかねません。

このような事態を回避して客観的に広さを把握するためには、数字で広さを把握するほかありませんよね。モデルルームではメジャーなどを使って寸法を測ることもできます。あらかじめ自宅の天井の高さや床の色味、窓の大きさを測っておけば、今の家と比較することも可能です。

気になる水まわり! 設備を確認してみよう

いざ住むとなると気になるのが、毎日使うキッチンや洗面所、お風呂、トイレといった水回りですよね。水回りの使い勝手が悪ければ、毎日の生活に支障が出てしまいます。
実際に擬似使用してみて使いやすいか、あるいは動きやすいかを入念にチェックしておきましょう。
新築物件の中には最新の設備を採用しているところもたくさんありますが、もちろんその設備の価格も物件価格に含まれています。そのため「そもそもこんなに便利な機能は必要なのか?」と自分や家族に問いかける必要もあります。

特にキッチンについては、使う人の立場になって使用感や動線を確かめなくてはなりません。身長や体格によって「シンクが使いづらい」「上段の扉や大きな引き出しが開けづらい」という問題が生じるからです。

この意味でも、モデルルーム見学は家族と一緒に行くのが得策と言えるでしょう。

収納スペースや建具など、見落としやすい箇所も忘れずに

クローゼットや靴箱といった収納スペース、扉や障子などの建具は意外と見落としやすいポイントです。
しかし収納スペースに関しては「住んでみたらクローゼットの中に柱があって狭くなっていた」「靴箱の仕切りが固定式でブーツが入らない」といった問題が考えられます。
また建具も開閉の形式や素材などによっては生活動線の妨げになったり、単純に動かしづらかったりなどの問題が生じるかもしれません。

収納に関してはこちら:住まいの見栄えが変わる! 理想のマンション収納を考えよう!

このような問題に、購入後あるいは住み始めてから直面しても手遅れです。モデルルーム見学の時点でしっかりとチェックするとともに、住戸タイプによってどのような変更があるのかについても確認しておきましょう。

間取り図も見て、動線、日当たり、風通しを見てみよう

仕事から帰ってきてどこにカバンを置いて、どのようなルートで食卓に座るのか。どこで洗濯をして、どこに洗濯物を干しに行くのか。生活動線・家事動線は一緒に住む家族それぞれが実際にモデルルームを歩いてみて確かめる必要があります。
実際に歩くだけではイメージしづらいのであれば、間取り図や模型を使って俯瞰的にシミュレーションしてみましょう。

また、住戸のタイプが同じだったとしても、日当たりや風向きは階数によって異なります。
窓の方向や数を間取り図や模型などで確認しながら、日当たりや風通しの良し悪しをチェックしておきましょう。

家事動線についてはこちら:家事動線をよくするための基本ガイド|理想の住まいを考えよう!
日当たりについてはこちら:「日当たりは南向きがいい」って本当? 後悔しない、日当たりのいい住まいの見つけ方
風通しについてはこちら:風通しの良い家を作るには? 間取りと窓の配置に注目!

プロの技を見るチャンス!? インテリアのコーディネートもチェックしよう

モデルルームの家具などは、プロのインテリアコーディネーターが選んでいる場合があります。どのような家具をコーディネートすれば、今見ている通りの部屋になるのかを学ぶチャンスと言えるでしょう。
また物件によってはキッチンの収納棚やエアコン、照明やダイニングセットなどを有償で購入できるオプションとして用意している場合もあります。これらをそのまま買ってしまうのも、一つの手です。

ただし「標準設備かと思っていたらオプションだった」という事態もあり得るため、気になる設備があればあらかじめ標準設備かどうかの質問をしておくようにしましょう。

モデルルーム以外にもチェックポイントはある!

分譲マンションの場合、モデルルームは「マンションギャラリー」というショールームに併設されている場合があります。
マンションギャラリーには、商談スペースや素材などの展示スペース、子連れの見学者のためのキッズスペースなども備わっています。

マンションギャラリーにモデルルーム見学に行く場合は、ぜひ展示スペースもチェックしておきましょう。
このスペースでは、モデルルームだけでは把握できない部屋の内部の造りや杭などを、パネルや模型によって解説しています。

購入するかどうかの判断材料としてはもちろん、建物全体や住戸の耐震性、遮音性など機能面への理解を深めることもできます。
これらは理想のマンション選びにも役立つ知識ですので、見学に行った物件を購入しなくても後々役に立つでしょう。

購入前の確認を忘れずに! やっておきたい、4つのポイント

モデルルーム見学に行ったときに、「この物件なら買ってもいいな」と考えたとしましょう。

しかし、実際に購入する前に今一度確認しておくべきポイントが4つあります。

【ポイント①】マンション共用スペースもきちんとチェック

見学したモデルルームが竣工済みの棟内モデルルームだった場合は、共用スペースも確認しておきましょう。
なお、工事中の棟内モデルルームであれば安全上の都合により、確認することが不可能です。ホームページやパンフレットなどを参考にするとよいでしょう。

共用スペースを確認する際は、「どんなエントランスなのか」「郵便受けは各部屋にあるのか、エントランスにあるのか」「エレベーターの広さはどうか」など、様々な角度から検討します。
他の人と共同で使う場所とはいえ、自分や家族も毎日使う場所です。使い勝手だけでなく、防犯面などについてもしっかり確認しておきましょう。
可能であれば現在の住まいやこれまでの住まいの共用スペースで、困ったことや助かったことをリストアップして「こんな共用スペースがベスト」というイメージを作っておくのもよいでしょう。

【ポイント②】実際の建設予定地に行ってみよう

見学したモデルルームが棟外モデルルームだった場合は、必ず実際の建設予定地に行っておきましょう。

実際の建設予定地に赴いた際は、以下の3点について確認していくとよいでしょう。

  1. 以前に建っていたのはどのような建物か?
  2. どちらの方角を向いて建てられるのか?
  3. 周辺建物の高さや種類、距離はどうなっているか?

まず、「以前に建っていたのはどのような建物か?」は一見どうでもいいように思えますが、仮に工場が建っていた土地の場合は土壌汚染の危険性も考えられます。実際に足を運んでどのような土地柄なのか確かめるとともに、不動産会社やハウスメーカーの担当者にも質問しておきましょう。

次に、「どちらの方角を向いて建てられるのか?」は日当たりや風向き、眺望に直結するため、必ず確認しておきたい点です。一般的に人気なのは南向きですが、その場合は比較的価格が高めに設定されることも覚えておきましょう。

最後に、「周辺建物の高さや種類、距離はどうなっているか?」も重要なポイントです。購入を検討している物件よりも高い建物があまり距離をおかずに建っている場合は、日当たりが悪いことも考えられます。建設中の建物がある場合は、どんな規模のどんな建物が建つのかも聞いておきましょう。

【ポイント③】実際の生活が送ることができるのか、冷静に考えてみよう

実際に不便なく生活できるのか、歩いて回って周辺の施設や環境も確認しておきましょう。
子供がいる場合は保育園や幼稚園、学校などの教育施設は徒歩圏内にあるかが重要なチェックポイントになりますし、大きな病院があるかは子供の有無にかかわらず生活に影響のある要素ですよね。スーパーやコンビニなども生活の利便性に直結するため、自分の許容範囲内にあるかを確認しておく必要があります。

また駅やバス停などの交通利便性も、実際に自分の足で現地を歩いてみて確認しておきましょう。
チラシやパンフレットに「徒歩○分」と書いてあるのは、あくまで「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」に基づいた1分間あたり80mで歩いた場合の数字です。子供や小柄な人、歩くのが苦手な人は、想像以上に遠いと感じるかもしれません。その点も踏まえ、事前に確かめておく必要があるのです。

【ポイント④】時間帯や曜日などを変えて、何度か訪れてみよう

最後に時間帯や曜日を変えて、何度か周辺地域を歩いてみましょう。休日になると子供達が公園で遊ぶような地域なのか、平日休日問わず静かな地域なのか。あるいは夜になると雰囲気ががらりと変わる地域の可能性もあります。

時間帯や曜日による変化は一度訪れただけでは把握できないため、手間がかかっても何度か訪れる必要があるでしょう。

まとめ|大切なのは、住まい購入に失敗しないこと! 雰囲気に飲み込まれず、しっかり見学をしよう

モデルルーム見学に行くと、きれいな内装や最新の設備に舞い上がってしまいがちです。
しかしマンション選びは大きな買い物です。雰囲気に飲み込まれて間違った判断をしてしまえば、手痛い損失を出すことになります。

ここで解説した内容を参考に、冷静な目と頭でモデルルーム見学に臨み、理想のマンションを手に入れましょう。

コスモスイニシアでは、エリアやこだわりから希望する物件を探すことができます。
さまざまな条件や間取りの中から自分にピッタリの住まいを見つけてみてください。

 

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2017/06/29時点での情報です。