【住み替えのキホン】データから読み解く!住み替えしているのはどんな人?費用は?タイミングは?

 

人生で最も大きな買い物、マイホーム。初めて買った家は、真剣に悩んで選んだ、理想の家だったはずです。しかしライフスタイルの変化に伴って、「その時の状況や条件にふさわしい家に住み替えたい」と考える人は少なくありません。
とはいえ、「ローンの負担がさらに増えてしまう」「子どもの学区が変わってしまう」などの不安から、断念する人も多いのではないでしょうか。

この記事では、実際に住み替えをした人のデータを基に、「住み替えができる人はどんな人か」「住み替えるべき状況とはどんな状況か」を明らかにしていきます。

 

 

目次

住み替えしているのはどんな人? データを参照してみよう

住み替える人の割合と平均年齢

住み替えを検討する背景

住み替え実施世帯の平均世帯年収

 

住み替えしているのはどんな人? データを参照してみよう

住み替えとは、「今の住まいから、現状のニーズに合った住まいへ引っ越すこと」を指します。理想の住まいを求めて、真剣に悩んで買ったマイホームでも、さまざまな理由から、住み替えを検討しなければならないことがあります。

しかし、住み替えも大きな決断がいるだけに、不安や悩みが出てくるものです。

そこで、実際に住み替えをした人はどんな人か、住み替えを検討した理由はどんなものかを、データから読み取ってみましょう。住み替えた人の平均年収なども記載しているので、現実的な金銭面の背景も踏まえた上で、あなたが現在困っていることは住み替えで解消できるのか、現実的に住み替えが可能なのかを考えてみてください。

賃貸から賃貸への引っ越しも住み替えの一部と考えられますが、今回は「住居を買い替えて引っ越す場合」のみを想定して話を進めていきます。

 

住み替える人の割合と平均年齢

「一生に一度の大きな買い物」という印象が強い不動産ですが、国土交通省が発表している「平成27年度住宅市場動向調査報告書」をみると、住宅購入者の15%近くが2回以上住宅を取得=住み替えをしていることがわかります。

15%といわれるとピンときませんが、「40人いたクラスメイトのうち6人が住み替えている」といわれると、意外に多いと感じますね。

 

出典:「平成27年度住宅市場動向調査報告書」

また、同調査から引用した下のグラフからは、住み替え世帯主の平均年齢が分かります。

 

出典:「平成27年度住宅市場動向調査報告書」

 

一次取得者、つまり初めて家を購入した人の年齢は30代~40代が目立ちますが、二次取得者、つまり住み替えをした人の年齢は40代~60代が目立ちます。

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【check】住み替えの現状!

・住宅を購入した人の15%近くが住み替えている

・住み替えのボリューム世代は40代~60代

 

住み替えを検討する背景

購入時にどれだけ一生懸命選んだ家でも、ライフスタイルの変化に伴って、少しずつ住まいに対するニーズも変わってくるものです。

「子どもが独り立ちして部屋を持て余すようになった」「子どもが増えたし親と同居もしたいので今の家では手狭」といった世帯人数の変化や、「勤務先が変わって通勤が大変になった」「子どもをのびのびと育てたいので緑の多い環境に移りたい」といった生活環境の変化は、「ライフスタイルの変化」の代表例です。

住み替えは、これらの問題を解決して、理想の生活を手に入れるための手段です。
実際に住み替えをした人たちも、「生活を今より良くしたい」と考えて住み替えていることが、下記グラフから読み取れます。

 

出典:「平成25年住生活総合調査(速報集計)結果

 

このグラフは、国土交通省による「平成25年住生活総合調査(速報集計)結果」から引用したものです。「住み替えの目的」を訊ねたアンケートで、回答者は「今後5年以内に住み替え意向を持つ世帯」と「最近5年間に住み替えた世帯」です。

目的として挙げられている項目をみていくと、「子育て・教育の環境を整える」「就職、転職、転勤などに対応」「親、子などとの同居・隣居・近居」など、ライフスタイルの変化に伴うものが多いことがわかります。
生活の変化に伴って住宅に対する要求も変化するため、その解決策として住み替えが選ばれている、といえるでしょう。

「間取りの変更」や「加齢に伴ったバリアフリーへの対応」などは、住居のリフォームやリノベーション、あるいは建て替えによって解決できます。

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しかし、大幅な面積の増減や住環境の改善などは、住み替えて居住場所を変えることでしか解決できません。上記のような悩みがある人は、住み替えを検討してみましょう。

 

【check】住み替えを検討するべき人はこんな人!

・自宅の面積を大幅に変更したい人

・住環境や交通アクセスなど、場所に依存する要素を改善したい人

 

住み替え実施世帯の平均世帯年収

上記で、「自宅の面積や環境を変えたい人は住み替えを検討するべき」と述べましたが、不動産という高額な財産は、そう気軽に売り買いできるものではありませんよね。
弊社が実施した「住み替えに対する意識調査(2016年9月実施)」の結果からも、「住み替えに対する敷居の高さ」がうかがえます。

 

ここで注目したいのが、上のグラフにおいて緑色で示している「住み替えを検討したいが、現実的ではない」と回答した層です。全体の20%近くの人が、住み替えたいという意識があるにも関わらず、なんらかの理由から「現実的ではない」と判断しています。
現実的ではない理由としてもっとも多く挙げられたのは、やはり資金の問題でした。次は、気になる住み替えのお金について、世帯年収の目安をみていきましょう。

 

出典:「平成27年度住宅市場動向調査報告書

 

上のグラフでは、実際に二度目の住宅の取得=住み替えを行った人の、平均世帯年収が示されています。グラフを見ると、購入する住宅の新築中古を問わず、世帯年収の平均値は700万円~800万円程度であることがわかります。その一方で、どの世帯年収層においても、住み替えを実現している世帯が一定層いることもわかりますね。

世帯年収700万円~800万円が平均値ではありますが、その年収層が圧倒的に多いわけではありません。「自分の年収だと住み替えは現実的ではない」と考えている人も多いと思いますが、実際には幅広い年収層で住み替えは実現可能である、という事実が読み取れます。

 

【check】住み替え世帯の年収の実態!

・住み替え世帯の平均年収は700万円~800万円

・住み替えを実現している世帯の年収は高収入層に限らず、非常に幅広い

 

住み替えにおける費用の相場や、ローンの組み方などについては、「【住み替えのキホン】住み替え費用はいくら必要?ローンは?税金は?知っておくべきお金のまとめ」をご覧ください。

 

さらなる理想的な住まいを求めた住み替えに対して、コスモスイニシアは売却も購入も、全力でサポートいたします。あなたの「理想の暮らし」実現のお手伝いができる日を、心よりお待ちしております。

2017/12/06時点での情報です。