隠れ家を持ちたい。
これは、男なら誰でも持ったことのある願望ではないだろうか。
今回訪ねた部屋は、僕のその願望をより深化させるに十分な部屋だった。
この部屋を隠れ家にできるならば、
僕は膨大な量の蔵書(多すぎてわけがわからなくなっている)から
特別に素敵なものだけを運び入れ、それを資料に原稿を書くだろう。
着るもので持ち込むのはローブだけ。
大好きなバスタイムも、誰にはばかることなくいつでも楽しめる。
ゆったりと時間が流れる、自分だけの空間。
時にはキッチンで、YouTubeを観ながら料理の練習でもしてみようか。
新しいことに挑戦してみようと思わせるのも、新しい部屋が為せる技である。
大人には、隠れ家が必要だと思う。
BEDROOM
秋冬、家にいるときに愛用しているTurnbull & Asserのローブ。
LIVING ROOM
仕事で移動するときにいつも持ち歩いているのは
軽量薄型のMacBookとLEICAのチェキ、そしてiPhone。
写真集を見るのが好き。
国内外で買い集めたものが、自宅にも会社にも大量に置いてある。
BATHROOM
タオルは吸湿性に富み、フワフワの感触が長く続くものが好き。
トゥースペーストはイギリスのD.R.HARRIS & CO.、
歯ブラシはスイスのCURAPROXを愛用。
グルーミングの定番は、TOM FORD、CHANEL、
L'OFFICINE UNIVERSELLE BULYなど。
祐真 朋樹Tomoki Sukezane
1965年京都市生まれ。(株)マガジンハウスのPOPEYE編集部でファッションエディターとしてのキャリアをスタート。現在は『UOMO』『GQ JAPAN』『Casa BRUTUS』『MEN’S NON-NO』『ENGINE』等のファッションページのディレクションのほか、著名アーティストや文化人の広告のスタイリング等を手掛けている。パリとミラノのコレクション観覧歴はかれこれ25年以上。