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SPECIAL CONTENTS
飛騨産業様×コスモスイニシア担当者対談
家族の団らんに、木の温もりを。
~おへそカウンター、共用空間づくりの
コラボレーション~
「家族のチームワーク醸成」をコンセプトに、温もりある空間づくりを目指している「イニシア池上パークサイドレジデンス」。その中心となるのが、自然の風合い豊かな木工家具です。
専有部のシーナリーキッチン「よりそうスタイル おへそカウンター」の開発、共用空間に配置する多彩な家具の選定。それぞれにご協力いただいているのが、日本を代表する家具の産地、飛騨高山で100年以上の歴史を築いている飛騨産業様です。両社の担当者2人が、コラボレーションにおける経緯やものづくりへの想いを語りました。
E1タイプ リビング・ダイニング・キッチン完成予想CG
「家族のチームワーク醸成」をコンセプトに、温もりある空間づくりを目指している「イニシア池上パークサイドレジデンス」。その中心となるのが、自然の風合い豊かな木工家具です。
専有部のシーナリーキッチン「よりそうスタイル おへそカウンター」の開発、共用空間に配置する多彩な家具の選定。それぞれにご協力いただいているのが、日本を代表する家具の産地、飛騨高山で100年以上の歴史を築いている飛騨産業様です。両社の担当者2人が、コラボレーションにおける経緯やものづくりへの想いを語りました。
コントラクト事業部 東日本 係長 関谷諒さん
建築本部 建築一部 二課 塚本大賀
「おへそプロジェクト」の立ち上げ。
コラボレーションに至った経緯を教えてください。
塚本 本物件コンセプトの「家族のチームワーク醸成」にもとづいて、僕はキッチンの脇に家族が自然に集えるようなカウンターの設置を社内で提案しました。商品企画会議を何度か経て、デザイン性や質感をさらに高めることが必要となり、家具メーカーさんに相談しようと考えました。何社かのショールームを回って、飛驒産業さんを訪れたときに「これだ!」と思い、さっそく連絡しました。
関谷 私が担当となって、最初に塚本さんにお会いしたときは、デザインをどちらが主体となって進めていくのかなど、お互い手探り状態でしたね。
塚本 僕は他社さんとコラボすることは初めてで、しかも入社1年目で、何をどうやって進めていいのか分からない状態でした。
関谷 当社では設計協力をさせていただく際、平面図が整った段階で、デザイン提案に移ることが多いですが、今回その手前の段階からのスタートでした。その後、塚本さんが社内で方向性を整理したうえでイメージ図などを提示してくださり、そこからはスッと走り出した印象です。
おへそカウンターの
カタチと素材
おへそカウンターのデザインは
どのように進められたのですか?
関谷 イニシアさんから提示されたおへそカウンターの方向性にもとづいて、デザイン面や素材などを項目別に提案させていただきました。初期は、コンセントや小物を置けるスペース、マガジンラックなど機能的なことも提案に盛り込んでいました。
塚本 最初、カウンターの天板は四角い形状を考えていたのですが、関谷さんから「家族が集まって寄り添う場所にするなら、丸い形状の方が良いのでは?」と提案していただきました。まさに本物件コンセプトに合致する提案で、この方向性だと確信しました。
関谷 丸型は当社では馴染みのある形なんです。無垢の木は削り加工がしやすいので、いろんな形状をつくれるんですね。
塚本 一方で、テーブル天板のエッジをどういう形状にするかも悩みました。丸みを帯びたものにするか、船の形のように下がすぼまっている「船底仕上げ」にするか…。社内の担当者と一緒に飛騨産業さんに訪れて全員で検討し、最終的には、船底仕上げが最適という結論に至りました。
関谷 丸みを帯びたエッジは柔らかみがありますが、天板の面積が小さくなるんです。
塚本 そうですね。船底仕上げにすることで、使い勝手と柔らかみのいいとこ取りができました。
おへそカウンターの
素材については?
塚本 当社のカラースキームを事前にお伝えして、3種類の木材を提案していただき、そのなかでオークを選びました。さまざまな木材がある中で、3つに絞って提案していただきありがたかったです。
関谷 オークかビーチ(ブナ)か、最後まで悩んでらっしゃいましたね。オークの特徴は硬く、虎斑(とらふ)という美しい模様が出てくることで、これは健康な木の象徴と言われています。やはり温かみがある木材といえば、オークかなと思います。
塚本 温かみ、まさに本物件にぴったりですよね。フローリングなど専有部にオーク材が多く使われているので、コーディネート面でもベストだったと思います。
共用空間を彩る家具
共用部のエントランスホールに
配置する家具について
教えてください。
塚本 おへそカウンターを先行して進め、次いでエントランスホールに配置する家具を検討しました。ご提案いただいた家具がすべてしっくりきて、スムーズに選ぶことができました。
関谷 「家族のチームワーク醸成」のコンセプトがあり、平面図がしっかりゾーニングされていたので、当社の既成品からすんなり落とし込んでいけました。たとえば、ラウンジスペースに配置するソファは、親子が一緒に座りやすい形状のものを提案しました。また、エレベーター側に置くスツールは、子どもたちがエントランスホールに先に降りて、座りながらパパやママを待っているイメージです。
塚本 僕がショールームで良いなぁと密かに思っていたソファが、お伝えしていないのに提案書に盛り込まれていたので驚きました(笑)。また、つくり付けのブックシェルフやアイキャッチとなる壁面の「小口パネル」も、「共用部」に設置したいと思いました。
ものづくりへの想い
家具の施工や納品に向けて、
今後はどのような作業になりますか?
塚本 専有部、共用部ともに、施工図の作成などを関谷さんと進めていく予定です。
関谷 おへそカウンターについては、当社の岐阜県高山にある工場で製作して、こちらで取り付け施工をすることになります。
塚本 専有部の設備を家具メーカーさんが施工するのは、当社では珍しい例になります。今後も検討課題が生じると思いますが、楽しみですね。
E1タイプ リビング・ダイニング・キッチン完成予想CG
お互いの共通点である
「ものづくり」の姿勢について
お話いただけますか?
塚本 飛騨産業さんのショールームに入ったとき、木の温もりとともに一つ一つの製品を丁寧につくる想いが伝わってきました。関谷さんも製品について細かい所までしっかり説明してくださり、家具づくりにこだわりを持っていらっしゃると感じています。
関谷 本物件のコンセプト「家族のチームワーク醸成」は、日本語に置き換えると「団らん」でしょうか。当社の家具、そして無垢材の持つ温かみは、そんな家族の和やかなシーンに合っていると思います。
塚本 僕は建築担当として、お客さまの暮らしをどれだけ考えてつくれるかということを大切にしてきました。マンションはずっと住む場所ですし、家具も末永く使われるもの。お互い、同じ想いで取り組んでいると思います。
関谷 そうですね。その想いはしっかりつながっているんじゃないでしょうか。
飛騨産業株式会社
大正9年(1920年)創業。日本を代表する家具産地である飛騨高山(岐阜県高山市)に拠点を構え、天然木の持ち味を活かした多彩な家具を製造。「飛騨の匠」の技を受け継ぎながらも、海外デザイナーとのコラボレーションを積極的に行うなど、常に時代のニーズに応える製品を提供し続けている。
HIDA 東京神谷町店
【住所】東京都港区虎ノ門4-3-13 ヒューリック神谷町ビル1F
【電話】0120-606-503(フリーダイヤル)
【営業時間】11:00-19:00
【休み】水曜・第3木曜