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「よりそうスタイル
~おへそカウンター~」
開発プロジェクト座談会

E1タイプイメージイラスト

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家族が集う、家の中心となる
場所をつくろう。

「イニシア池上パークサイドレジデンス」に初めて導入されたシーナリーキッチンの「よりそうスタイル」。キッチンの横に寄り添うように備えられたおへそカウンターは、家族のコミュニケーションがふくらむ場所を目指してデザインされた空間です。「おへそカウンター」はどんなプロセスを経て完成したのか、担当者たちのどんな想いが込められているのか。事業推進部と建築本部に所属する4人が語りました。

コスモスイニシア本社 2023年11月撮影

コスモスイニシア本社 2023年11月撮影

分譲事業部 事業推進部 事業推進課
マネージャー
小林千春
分譲事業部 事業推進部 事業推進課 チーフ 近藤由香梨
建築本部 統括部 商品企画課
<一級建築士事務所>
向山直登
建築本部 建築一部 二課 塚本大賀
E1タイプ リビング・ダイニング・キッチン完成予想CG

E1タイプ リビング・ダイニング・キッチン完成予想CG

「よりそうスタイルプロジェクト」の立ち上げ。

近藤 私たち事業推進部の役割の一つは、マーケット調査をもとに販売戦略を見据えて、ターゲットやコンセプトを決めることです。でもお客さまの年齢や家族構成を設定するだけでは良い商品は生まれない。
「この方は、どんな暮らしを求めているのだろう?」ということまで考え抜くことが大事です。その中で、「ウェルビーイング」という概念が、本物件の方向性を決めましたよね。

塚本 「ウェルビーイング」という概念をきっかけに担当者がアイディアを広げて、みんなで議論しながら商品の方向性を考えていきました。

コスモスイニシア本社 2023年11月撮影

コスモスイニシア本社 2023年11月撮影

近藤 「ウェルビーイング」って、人が心身も社会的にも満たされている状態のことをいいますけど、調べていくうちに、家庭におけるウェルビーイングの実現には、家族間での家事分担の不平等感が少ないこと。その課題に対して、家事を楽にすることや時短の設備導入に留まらないで、当社らしい視点で解決したいと考えたんですよね。

小林 家事を「楽しくクリエイティブなもの」と「簡単に済ませたい作業」に分けたりしましたが、結果的にどこまで家事を楽にすることや時短を突き詰めても作業をゼロにすることはできないし、誰かがやらなくてはいけない。それを家族全員が仲良く、自然に分担してやっているような状態にしたいとみんなで考えて、「家族のチームワーク醸成」という本物件のコンセプトにいきつきました。

※商品企画資料イメージ

※商品企画資料イメージ

近藤 家族のコミュニケーションの活性化と、家事を「やってみたい!」と気づいてもらうような仕掛け。この2つの柱で打ち合わせを重ねました。
そんな中である日、塚本君が「これ、やりたいんです!」と提案してくれたのが、「よりそうスタイル」のアイディアでした。

塚本 僕は建築担当として、「家族のチームワーク醸成」というコンセプトを実現するために、どんな空間や場をデザインすべきか考えていました。僕は当社のマンションで育ったのですが、社内で打ち合わせをしていたとき、実家のキッチン脇にあるカウンターを思い出しました。
そのカウンターは、基本は母の作業スペースですが、自分が子どものころは宿題やゲームをそこでやったりしていて、家族が自然と集まる場所になっていたんです。そんな自分が育った空間をヒントに、「家の中心となる場所をキッチンのそばにつくる」というアイディアを皆さんとの打ち合わせに出しました。

向山 私は商品企画担当としてさまざまな物件の打合せに参加しているのですが、新しいしかけを思いつくことより、それをいかに物件コンセプトに昇華していけるかが最も重要で、難しいんです。「よりそうスタイル」はこれまでにない画期的な素材やテクノロジーではないけれど、この物件に携わるあらゆる人が使い方や暮らし方をイメージして、他の住まいとは異なる新しい家族の関係性をもたらす「しかけ」に育てていく議論のきっかけになっていました。

提供写真:塚本幼少期における実家のキッチン脇カウンター風景

社内会議で
「よりそうスタイル」のアイディアを何度も議論。

小林 社内で商品をブラッシュアップしていく「商品企画会議」では、私たちの間で「よりそうスタイル」について議論を重ねました。

塚本 実家のカウンターの焼き直しではなくて、「ウェルビーイング」や「家族のチームワーク醸成」という考え方に基づいて生まれた新しいアイディアだとお客さまに伝えられるように、全員で考えました。

コスモスイニシア本社 2023年11月撮影

コスモスイニシア本社 2023年11月撮影

近藤 商品企画会議では私たちだけでなく、設計者から販売担当まで関係者が集まって、多くの人に良さを感じてもらえる「よりそうスタイル」の商品設計を突き詰めていきました。

塚本 最初、「よりそうスタイル」を提案したときは、「面白いね!」と好意的な意見が多くあがりました。検討が進むにつれて「それ本当に必要?」といった言葉もあがりました。

小林 皆さんプロとして良いものをお客さまに届けたいという気持ちが強いので、年次関係なく率直に意見を交わしてきましたね。

塚本 週1回の商品企画会議に備えて、「よりそうスタイル」のブラッシュアップなど、ここにいる皆さんからいろいろアドバイスをいただきました。

コスモスイニシア本社 2023年11月撮影

コスモスイニシア本社 2023年11月撮影

向山 「よりそうスタイル」をいろんな角度から見て、「どんな意義や魅力があるんだろう?」と、話し合ったよね。イメージが言葉やビジュアルに落とし込めないと、「キッチンの脇にカウンターを付けただけ」にも見えてしまって、「よりそうスタイル」の使い方や、お客さまに届けたい暮らしが伝わらないですよね。

近藤 また会議の時間以外でも、出席者の方に私たちの考え方を説明しましたね。社内でも、販売の経験が豊富な方や、品質管理を長年担当されている方などからヒアリングをして、さまざまな視点を取り入れて、より良いものをつくれるよう検討を重ねました。

形状への試行錯誤。
新しい価値の創出。

近藤 そういえば、別室にあったテーブルを運んできて、「よりそうスタイル」のおへそカウンターをイメージしてみようとシミュレーションをしましたね。

小林 横を通ったり座ってみたり。

近藤 二人が対面したら、奥行きはどれぐらい必要かとか。

塚本 初期は、おへそカウンター形状が四角だったんです。

小林 あと袖壁※が付いていたりとか。

※袖壁=柱・壁などから垂直に張り出した幅の狭い壁のこと。

コスモスイニシア本社 コンセプトルーム 2023年3月撮影

コスモスイニシア本社 コンセプトルーム 2023年3月撮影

塚本 そうです。実家のカウンターは袖壁が付いているので、廊下とカウンターは分断されてるんです。今回も袖壁を付けるべきかという話になったとき、向山さんが「廊下からもカウンターを使えるようにすることが、このしかけの価値の本質なのでは?」と言ってくれました。

近藤 私たちがつくりたいのは、単なる便利なカウンターではなく、家族が集まってコミュニケーションを活性化するものだから、壁で分断されていたらダメ、家の中心となる場所にしようと考えたんですよね。

塚本 また、おへそカウンターを付けることだけに集中して、キッチンの必要な機能を削ぎ落してしまわないように、デザインの検討もしました。

家具メーカー「飛騨産業」との
出会い。

HIDA 東京神谷町店 2024年2月撮影

HIDA 東京神谷町店 2024年2月撮影

塚本 商品企画会議を何回か経て、最終プレゼンテーションを迎えたんですけど、その段階で、「デザインや質感をブラッシュアップした方が、より魅力的なものになるのでは」とさらにアドバイスをもらいました。

近藤 それをきっかけに、家具のメーカーとのコラボを探り始めたんですよね。

塚本 家具メーカーのショールームを何か所か回り、その中の1社、飛騨産業様に連絡したんです。担当者の方と直接お会いして、いろいろアイディアをいただきました。天板が円形になったのも飛騨産業様の提案で「みんなが集まる広場のような場所にするなら、丸い形の方がいいんじゃないでしょうか?」とおっしゃっていただき、アールの曲率や角度丸みも試作を重ねました。
他にも飛騨産業様からは、おへそカウンターを支える脚の形状や木材の種類、高さ、面形状など、本物件のコンセプトにぴったりのアイディアをいくつもいただきました。

提案資料イメージ

提案資料イメージ

小林 私たちの発想で、丸みを帯びた形状ってなかったですよね。おかげで、本当に素敵になりましたよね。

塚本 飛騨産業様は、「みんなが寄ってくるようなテーブルをつくりたい」などのメッセージを掲げています。約100年の歴史があって、多くの家族や住まいに寄り添う家具を生み出してきた方々のものづくりは、本物件にぴったりだと感じました。

コスモスイニシア本社 コンセプトルーム 2023年11月撮影

コスモスイニシア本社 コンセプトルーム 2023年11月撮影

「よりそうスタイル」
開発を振り返って。

E1タイプイメージイラスト

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塚本 「よりそうスタイル」のアイディアが出た当初は、周りから「一人じゃ実現できない。一緒にやる人を増やそう」と言われました。本当に、社内で一丸となって考えたからこそ、これだけ想いのこもった良いものが実現できたと思います。

近藤 本物件には、ほかにも魅力ある設備やソフトサービスがたくさんあるので、全体を通して、お客さまに幸せな暮らしを送ってもらえたら嬉しいですね。

E1タイプイメージイラスト

E1タイプイメージイラスト

向山 塚本さんから実家のカウンターの話を聞いたときに、家族がシェアする時間や空間を大切に考えたいと思いました。そういう感覚的な部分に共感する人たちが連携して形になったのが、「よりそうスタイル」。まさにおへそカウンターのように、自然と多くの関係者が集まってきたような気がしますね。

塚本 ちなみに、商品企画会議は終わりましたが、先週も試作品をみんなで囲んで形について議論したんですよ。
これから建物を建てる過程でも、当初の想いや意図がきちんと形に落とし込まれているか関係者で確認しながら、最後まで良い建物をつくっていきますので、お客さまにはぜひ完成を楽しみにご来場いただきたいです。

コスモスイニシア社内で聞きました。
「よりそうスタイル」
おへそカウンター
私ならこう使う。

※All image illust