対談の様子(2024年6月撮影)
CONVERSATION
JR「吹田駅」にキャンパスがある大和大学の学生が、
有識者の方々に“この街の魅力”を
伺いました。
大和大学 政治経済学部
JR「吹田」駅の近くの大和大学で、地方自治・行政学・政策デザインなどを学んでいます。その一環として、周辺のまちづくりなどを担う有識者にインタビューを実施。
そこから浮かび上がった、街の歴史や現状、“目指す姿”などをご紹介します。
JR「吹田」駅の近くの大和大学で、地方自治・行政学・政策デザインなどを学んでいます。その一環として、周辺のまちづくりなどを担う有識者にインタビューを実施。
そこから浮かび上がった、街の歴史や現状、“目指す姿”などをご紹介します。
吹田まちづくり合同会社
/濱野建材株式会社
代表取締役
現在、JR「吹田」駅周辺の商店街に新店舗を誘致する「アサヒキッチンプロジェクト」を主導している濱野様。
その活動内容や、街への思いなどを語っていただきました。
現在、JR「吹田」駅周辺の商店街に新店舗を誘致する「アサヒキッチンプロジェクト」を主導している濱野様。
その活動内容や、街への思いなどを語っていただきました。
“歩くだけで新しい楽しみに
出会える”場所。
まず、濱野様と吹田の街の関わりについて教えていただけますか。
私は生まれも育ちも吹田で、現在もリフォーム・リノベーション建材などを販売する会社を吹田に構えているほか、最近は合同会社を設立して地域活性化プロジェクトにも取り組んでいます。
濱野様吹田について、昔のことも今のこともよくご存じなんですね。そんな濱野様から見て、ここはどのような街ですか。
同じ吹田であっても、山が広がる市北部とは違って、市南部のJR「吹田」駅のまわりは“歴史ある住宅地”というイメージです。昔から村々が存在していて、交通機関が発達する前は川の水運で物資が持ち込まれ、集落が形成されてきた地域です。人が集い、暮らしを営んでいた場所という記憶は、今もこの街に息づいていると思います。
濱野様対談の様子(2024年6月撮影)
そんなJR「吹田」駅周辺であっても、私たちの大学は駅北側にあるため、
「イニシア吹田」も位置する南側にはそこまで馴染みがないのですが、北と南では雰囲気は異なりますか。
旭通商店街(約10m/徒歩1分)※1
結構異なるのではないかと思います。近年完成した大和大学のキャンパスや吹田グリーンプレイス(約1,310m/徒歩17分)が目立つ北側とは違って、南側には便利でありながら下町の風情も色濃く漂っています。
駅前に大きな商業施設があるのに加えて、たくさんの商店街が集まっている環境が特徴的です。おいしい和菓子店や昭和レトロな喫茶店といった昔ながらのお店もあれば、最近はおしゃれなワインバー、洋菓子店、イタリアンレストランなどもオープンしています。道の起伏も少ないため、みんなが歩きやすい、歩いて買い物しやすい、そして歩くだけで新しい楽しみに出会える街といえるでしょうね。
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Zutto coffee(約619m/徒歩8分)※2
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RYTHME(約46m/徒歩1分)※2
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ハピネスプーン(約364m/徒歩5分)※2
そうなんですね。私たちも、もっとこの街を知って、楽しまないともったいないですね。
JR「吹田」駅周辺では、各商店街などが主体となって、華やかなイベントも活発に行われていますよ。いろいろな賞品が当たる抽選会や、ジャズ・ゴスペルがメインの音楽イベント、「ジャパンコーヒーフェスティバル」をはじめとした飲食イベントなどが開催されています。大和大学のボランティアサークルの方もお手伝いに来られていますよ。世代を超えて、多くの人がコミュニケーションを楽しみながら、活気を生み出している街というのが私の印象です。
濱野様ビレッジマート吹田 イベントの様子
(提供写真)
「この街をもっと元気に」という
熱意。
先ほど吹田の活性化に取り組まれていると伺いましたが、
そうした活動を始められたキッカケは何ですか。
JR「吹田」駅の南側に広がる「新旭町通り商店街」(約120m/徒歩2分)の中には、生鮮食品店が立ち並ぶエリアがあって、昭和の頃から地元の方々に親しまれていました。しかし、時代の流れとともに、シャッターが閉まったままの店舗も少し目につくようになってしまっていたのです。そんな様子を見て、もともと「生まれ育った街である吹田をもっと元気にしたい」と感じていた私は、同じ思いを抱く仲間を集めて「吹田まちづくり合同会社」を設立しました。
濱野様「まちづくり」と聞くと、とても大変なプロジェクトだと想像するのですが、設立メンバーはどのような方だったのでしょうか。
最初に集まったのは、内装・建材の仕事をしている私に、不動産業、リフォーム業、飲食店の3社の各代表者を合わせた4名。吹田で生まれ育っていたり、今も商売をしていたりなど、全員がとても街に愛着を持っているメンバーです。「昔は食品街として賑わっていた場所を、もう一度盛り上げたい」という共通の願いのもと、経済産業省のサポートなども受けながら、商店街の空き店舗に飲食店を誘致する「アサヒキッチンプロジェクト」を立ち上げたのです。
濱野様対談の様子(2024年6月撮影)
プロジェクトは当初からスムーズに進めることができたのでしょうか。
スタートにあたって、まちづくりの専門家を迎えることができたのが大きなポイントでした。商店街・温泉地の再開発や活性化など数々のプロジェクトを手掛けられた実績があり、その方が「すごくポテンシャルのある街だから、真剣に取り組んだらきっと結果が出るはず」と手伝ってくださいました。的確なアドバイスを数多くいただき、勉強になったことも数え切れないほどです。 イベントやマーケティングを通して出店者を募集したところ、すでに数店舗の新規オープンが決定しています。
濱野様まちづくりには人との繋がり、人との縁も大切なのですね。
もともと吹田が地元で、人脈も広いメンバーが集まっていたので、さまざまな場面で、さまざまな方のサポートを受けることができました。それに、新店舗の応募者・出店者も、多くが地元の方です。たくさんの方々と、地域活性化に対する思いやストーリーを共有できたことが、一つひとつ着実に成果をあげることに繋がったと思います。
濱野様さらに魅力的な街となることを
期待
「アサヒキッチンプロジェクト」の今後の目標はどのようなものですか。
目指す姿としては、お店が増えて、それに合わせて人が増えて、その人たちが街に何度も来てくれて、というサイクルが長く続いていくことです。現状は商店街の連携が不十分な面があったり、資金確保が大変であったりなどの課題はありますが、それはむしろ、今後まだまだ伸びしろがある証だと捉えています。
濱野様なるほど。では、濱野様ご自身が目指していることはありますか。
ビジネスとしての成功ももちろん大切ですが、私個人としては、もっと人と人、人と街を繋げて、吹田のさらなる活性化に貢献し、若者にも高齢者の方にも優しい場所にしていくことが目標です。
このプロジェクトのために、いろいろな方と手を取り合いながら走り回っている現状には、大きなやりがいを感じています。それが、自分が愛してやまない街の価値向上に結びつくわけですから。
対談の様子(2024年6月撮影)
濱野様をはじめみなさまのご活躍によって、ますます楽しく、住みやすい街になっていきそうですね。「イニシア吹田」は、JR「吹田」駅物件としては17年ぶりの供給※となることもあって、このマンションに期待されていることもあるのではないでしょうか。
「イニシア吹田」は、駅まで商店街を通っていく立地が大きなポイントですよね。また、街に馴染むような住まいづくりが特徴とも伺っています。このマンションが完成することによって、新しい人の流れが生まれ、街全体をさらに賑やかで魅力的なものにしてくれるのではと期待しています。
濱野様外観完成予想CG
「今この街に住んでいる方のために何をすべきか」「これから来る方に喜んでいただくために必要なものは何か」を追求されている濱野様の姿には、まちづくりの本質が詰まっていると感じました。合同会社を立ち上げて、みんなで盛り上げようとされている様子を拝見し、JR「吹田」は“今までの良い部分”と“新しい価値”が融合した街になっていくと思えました。