対談の様子(2024年7月撮影)
CONVERSATION
JR「吹田駅」にキャンパスがある大和大学の学生が、
有識者の方々に“この街の魅力”を
伺いました。
大和大学 政治経済学部
JR「吹田」駅の近くの大和大学で、地方自治・行政学・政策デザインなどを学んでいます。その一環として、周辺のまちづくりなどを担う有識者にインタビューを実施。
そこから浮かび上がった、街の歴史や現状、“目指す姿”などをご紹介します。
JR「吹田」駅の近くの大和大学で、地方自治・行政学・政策デザインなどを学んでいます。その一環として、周辺のまちづくりなどを担う有識者にインタビューを実施。
そこから浮かび上がった、街の歴史や現状、“目指す姿”などをご紹介します。
ハッピー食堂あいのわ
代表
地域の子どもたちや保護者らが気軽に立ち寄れて、
無料・安価で食事を提供する子ども食堂の運営など、
さまざまな社会活動を行う細川様の想いを伺いました。
地域の子どもたちや保護者らが気軽に立ち寄れて、無料・安価で食事を提供する子ども食堂の運営など、さまざまな社会活動を行う細川様の想いを伺いました。
200%輝ける未来のために」がモットー。
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まずは、細川様の活動内容について教えていただけますか。
吹田市から委託を受け、青少年指導員という立場で、子どもたちの育成に関する活動を行っています。現在は、「ハッピー食堂あいのわ」という、社会活動に取り組む団体の代表も務めています。
細川様
「ハッピー食堂あいのわ」は、
どのような活動をされているのでしょうか。
もともとは、2018年から吹田市の片山地区にある公民館で、地域貢献の一環として子ども食堂を始めたのですが、コロナ禍で公民館が閉鎖されてしまって。でも「ここで足踏みしている場合ではない」という想いで、何かできることを模索していたんです。そんなとき、フードロス対策として、地元企業から賞味期限の近い食材や余った物資などをいただく機会があり、それを地域のみなさまにお渡しする無料配布会を実施したところ、たくさんの方々にとても喜んでいただけました。
細川様対談の様子(2024年7月撮影)
当時は本当に大変な状況でしたからね。
そうした活動は、多くの共感や応援を呼んだのではないでしょうか。
さくらカフェ(約280m/徒歩4分)※2
その通りです。無料配布会は商店街の方々も協力してくださるなど、地域全体で優しく支え合う雰囲気がありましたね。旭通商店街にある「さくらカフェ」さんとは、特に深い繋がりが生まれました。そちらでは食材の無料配布から始まり、コロナが落ち着いた頃には子どもたちにお弁当を渡すようになった後、子ども食堂をスタートさせて店内でみんなにご飯を食べてもらうようになりました。今では、吹田市内本町の多目的シェアスペース「WAIKI」(約690m/徒歩9分)でも、同様の子ども食堂を運営しています。
細川様地域のため、子どもたちのため、とても熱心に取り組まれている細川様を支える原動力は何でしょうか。
私のモットーが「次世代を担う子どもたちが200%輝ける未来のために」である、ということに尽きると思います。私自身、出産前に吹田市に引っ越してきたのですが、当時は子育てについて相談できる知人も周りにおらず、色々と悩んでいました。そんなときに子ども食堂に行ってみると、同世代の親が集まっていて、楽しく会話しながら悩みや不安を共有・解消することができ、より子どもがかけがえのない存在だと思えるようになったのです。そんな経験があったからこそ、親にも子どもにも優しい環境づくりを進めたいと考えるようになりました。私たちが運営する子ども食堂も、子育て世帯の方々がきっと“自分の居場所”だと実感していただける空間となっていますので、地元のみなさまにはぜひ足を運んでいただきたいです。
細川様多彩な魅力に満ちあふれた街。
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他県のご出身ながら、現在は吹田で精力的に活動されている細川様は、JR吹田駅周辺にはどのようなイメージをお持ちですか。
旭通商店街(約10m/徒歩1分)※1
古き良きものと新しいものが、とてもうまく融合している街といえるのではないでしょうか。特に、商店街は老舗がたくさんある一方で、新たな店舗を誘致するなど、街を活性化させる取り組みも積極的に行われています。みなさまの「街を盛り上げたい」という想いが、日常的に伝わってきます。
細川様JR「吹田」駅の南側には、美味しそうな飲食店も多いですよね。
そうですね。私たちの子ども食堂では、そのエリアで人気のフランス料理店や割烹、カレー店などから料理を提供いただいていて、豪華なワンプレートをご用意することができています。「Foods Market satake」さんも街をとても大切にされる経営姿勢で、「地域のためだから」と食材を寄付してくださっています。また、商業施設が多くて買い物がしやすく、医療・教育施設も充実しているのに加えて、学習塾や児童会館が揃っているのも特徴的です。
細川様高城児童会館(約340m/徒歩5分)※1
Market satake(約270m/徒歩4分)※1
「安心して子育てを楽しめる街」というイメージでしょうか。
まさに。私は青少年指導員を務めている関係で、いろいろな方と接することも多いのですが、この街の治安の良さ(※)についてもよく耳にしますので、さまざまな面から見て子育てにはピッタリだと思います。もちろん、若年層やシニアの方々も暮らしやすい街であることは間違いないですね。私と夫は、もともと吹田に地縁があったわけではないのですが、今では2人で「一生ここに住みたいね」と言い合うほど、深い愛着がわいています。
※個人の感想です。
対談の様子(2024年7月撮影)
心からの歓びをすべての方々に。
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今後、細川様が目指すこと、達成したいとお考えのことはありますか。
今まで以上にたくさんの方、さまざまな世代の方に、この街へ来てもらうことが目標です。子ども食堂を手掛ける「さくらカフェ」さんは、多世代交流を目指した店舗でもありますので、みなさまにもっと気軽に来ていただけるよう、イベントなどで盛り上げていければと考えています。
細川様多世代交流のカフェであれば、色々な方が集まって、個性的なコミュニティを形成することができそうですね。カフェの運営に携わられてきた中で、何か印象的なエピソードはありますか。
「さくらカフェ」さんを気に入って、よく顔を出してくれていた10歳前後の女子4人組がいたのですが、小学校を卒業するときに「ここでご飯を食べたり、色々な人と話をしたりするのが本当に楽しくて、私たちの仲が深まったのもこのカフェのおかげです」と書かれた手紙をもらったんです。それは本当に感動しましたし、続けてきて良かったと実感した瞬間でした。
細川様対談の様子(2024年7月撮影)
当初から目指していた通り、まさに地域の方の“居場所”として機能しているのですね。
そうですね。ほかにも、食材の無料配布を行っていたとき、少しお体が不自由な方から「貰いに行きたいけれど、歩くのに時間がかかるから間に合わない」と言われ、「いつでも良いのでご自身のペースでお越しください」とご案内したことがありました。後日その方をお迎えしたところ、「商店街を通ってこのカフェまで来てみると、色々なお店を見ることができて、歩いているだけでも楽しかった」と笑顔でおっしゃっていたのです。実際に来ていただければ、JR「吹田」駅の南側はフラットな街並みで歩きやすいことが実感できて、商店街の賑わいに触れるだけでも心が躍る場所だということがよく分かりましたので、ますます「この街の魅力をもっと広めなければ」という想いが強まったエピソードです。
細川様航空写真(2023年7月撮影)
立地概念図
「イニシア吹田」は商店街に面して誕生するマンションです。
細川様が思われる、ここに住む魅力を教えてください。
このあたりの商店街には、便利で魅力的な施設が揃っているのはもちろん、温かい方や街を愛している方が多く、本当に暮らしやすいところだと思います。私たちもみなさまの“居場所”をご用意してお待ちしていますので、ここで新しい暮らしを一緒に始められることを楽しみにしています。
細川様対談の様子(2024年7月撮影)
何よりも、すべてのことに対して、明るく前向きに進められている姿が印象的でした。「誰もが楽しく穏やかに過ごせる“居場所”をつくる」という大きな目標に向かって、小さなことから一つひとつ積み重ねて取り組まれている細川様の想いによって、吹田はますます温かくて住みやすい街になっていくのでは、と思えました。