CASE 5 / SHARE VILLAGE
シェアビレッジ
古民家再生と、地域おこしを目的に作られた会員制のコミュニティ。利用者は村民と呼ばれる会員になることで、秋田県五城目町にある古民家にいつでも里帰りできる。さらに各都市での村民の集まり「寄合」に参加することもできる。この仕組みは2015年に始まり、クラウドファンディングでは571%達成率で、570万円を調達し、現在は全国の古民家にこのネットワークを広げようとしている。
ストーリー
シェアビレッジでは、「一人一人の人が一つの家を支えるのではなく、多くの人で一つの家を支える仕組みを作る」「村があるから村民がいるのではなく、村民がいるから村ができる」という逆転の発想で、人口減少率全国一位の五城目町で、古民家を村に見立てて再生し、多くの人が一つの家を支える仕組みをつくることで、全国の古民家をネットワークとして繋いでいき、ネットワーク自体を一つの村として作り上げていこうとしている。
DATA
- ・開始年度/2015年
- ・年会費/3,000円
視察報告
シェアビレッジの会員は、都会と村の双方に生活拠点を持つことができる。村や村の古民家、都心で開催されるイベントを通じて、他の村民と関わることで自身のコミュニティが広がっている。
年会費3,000円で秋田の古民家へ行けること、古民家を維持するという社会貢献への参加、さらに同じ価値観をもった同世代の人ともつながることができることが会員にとってのメリットになっている。自治体にとっても、シェアビレッジをきっかけに町の認知度向上と訪問者増加に伴う地域活性化が見込める。二拠点生活+コミュニティの形成が、地域にも、会員や地域住民にも、社会にも好影響をもたらしているものと考えられる。